機械仕掛けのチルドレン・第六話C



(Bより続く)

 ガチャッ

「Hay!!」

「いいっ!? レミィ!!??」

 何と、突然俺の部屋に、クラスメイトの宮内レミィが陽気に笑いながら飛び込んで来たのだ。

 呆然と立ち尽くす俺に向かって、レミィは、

「グッモーニン!! ヒロユキ!!」

と、ウインクするや、いきなり、

 どかっ!

と、ダイナマイトバディでアタック。

「わわわわわっ!!」

 どてええっ!!

「いてえっ!!」

 レミィに突き飛ばされた俺は、お約束通り床に転がる。……なにっ? ちょっと待て。どう言う事だ?

 床に寝っ転がったまま、俺は顔を上げ、

「ちょ、ちょっと待て!! なんでレミィがこの部屋に入って来るんだっ!!??」

 しかし、それを聞いたレミィは、突然悲しげに肩をすくめて両手を開き、

「Oh! ヒロユキ! なんでとはなにヨ!! せっかくこうして幼なじみが起こしにきてあげてんのヨ! それが感謝の言葉ナノ!?」

 なんだこりゃ!?

 ……ちょっと待て。このゲームは確か、「To Heart」で、俺は藤田浩之のはずだよな。で、起こしに来てくれるのはあかりのはずで……。

 いや、待て待て。レミィが出て来て、突き飛ばされたって事は、もしかして……。

 ゆっくりと顔の向きを変えた俺の眼に飛び込んで来たのは……。

 おおっ!! やっぱり!!

 この角度からだと、ラッキーな事に、パンツ丸見え状態じゃないか! 

 う~む、ビューティフルホワイトだぜ……。

 これは何としてもこのままの状態を維持しなければ。

 しかしその時、床に転がった俺の股間を見たレミィは、突然真っ赤になり、

「Oh!! エッチ! バカ! ヘンタイ!! 信じらんナイっ!!」

 ばちいいいんんんんんんっっ!!

(Dに続く)


この物語はフィクションであり、登場する人物、団体は全て架空の物です。

BGM:'Smilng' PlayStation版・「ToHeart」より 作曲・編曲:中上和英((C)Leaf/AQUAPLUS) MIDIデータ作成:VIA MEDIA

機械仕掛けのチルドレン 第六話B
機械仕掛けのチルドレン 第六話D
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