第三部・トップはオレだ!



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第十三話・自業自得

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「新世紀エヴァンゲリオン Another Case」

「最終話 約束の日」

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(騒然とするネルフ発令室。ゲンドウとリツコはいない)

ミサト「マヤちゃん!! リツコと碇司令は?!!」

マヤ「二人とも行方不明です! 所在が掴めませんっ!!」

日向「セカンド、サードの二名、只今ケージに到着したとの連絡が入りましたっ!!

ミサト「レイは!?」

日向「ファーストは所在不明ですっ!!」

ミサト「なんですって!! さっきは電話が通じたのにっ!?」

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(レイのアパート)

ゲンドウ「レイ、約束の日が来た。一緒に行こう」

レイ「……はい……」

(その時、レイの心をシンジの笑顔がよぎった)

レイ(!!……、碇くん……)

ゲンドウ「どうした?」

レイ「いえ、……なんでもありません……」

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日向「パターン青!! 使徒ですっ! あああっ!!!」

冬月「どうした!!??」

日向「全部で9体!! そんなっ!!」

ミサト「まさか?!」

青葉「映像出ますっ!!」

ミサト「あああっ!!! あれはっ!!!」

(メインモニタに映った映像は、ゆっくり飛行する、紛れもない量産型エヴァシリーズ9機の姿だった。思わず全員が息を飲む)

冬月「量産型か!! ゼーレめ!!」

青葉「使徒は、いえ、量産型9機は、間もなく強羅絶対防衛線を突破しますっ!!」

マヤ「初号機及び弐号機、パイロット搭乗しましたっ! 起動しますっ!」

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(首相官邸)

首相「……そうか、わかった。とうとう始まったか」

秘書官「はい、全世界のネルフ支部に対し、各国の軍隊が出動しました。量産型は全て日本に集合していますので、急襲をかける絶好のタイミングです」

首相「アメリカ国務省からの連絡は?」

秘書官「はい、フリーランスのプロが全部で9名、ゼーレのメンバーを狙撃するために動いています。連中が『儀式』を行うタイミングが最大のチャンスです」

首相「わかった。それから、『例の件』はどうだ?」

秘書官「現在第3に向かっています」

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マヤ「エヴァ初号機及び弐号機、起動完了しましたっ! 燃料電池システム正常ですっ!!」

ミサト「両機ともケーブルを接続したまま射出してっ!!」

冬月「待て!」

ミサト「なんでしょう!!」

冬月「初号機をターミナルドグマまで降ろせ。ロンギヌスの槍を持たせてから外へ出すんだ」

ミサト「なんですって!? しかし、アダムとエヴァの接触は、サード・インパクトをっ!?……」

冬月「大丈夫だ。そんな事では何も起きない」

ミサト「えっ!!??」

冬月「早くしろ」

ミサト「は、はいっ!! シンジ君! わかったわねっ!?」

シンジ『りょ、了解っ!』

冬月(いいんだ。……これでいいんだ……)

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(無人の街を走るゲンドウの車。助手席にはレイが)

ゲンドウ「レイ、今まで苦労をかけた。これで全てが終わり、そして新しく始まる」

レイ「……はい……」(碇くん……)

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(本部内。人工進化研究所の手術室。パスコードを細工して侵入したリツコが密かに何やら作業をしている)

リツコ(進むも地獄、退くも地獄、か……)

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(モノリスのホログラム映像によるゼーレの会議)

キール『約束の日は来た』

02『裏切り者には永遠の死を』

03『我等には永遠の生を』

04『今日、ヒトはカミとなる』

05『罪深き肉体を捨て、清らかなるカミのもとへ』

06『聖なるアダムの分身にして忠実なる下僕、エヴァシリーズよ。最初にして最後の役目を果たせ』

07『我等の手でヒトの贖罪を』

08『カミよ。我等と一つに』

09『全ては我等の意思のままに』

キール『再び繰り返そう。約束の日は来た』

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(ターミナルドグマ。初号機は地下の「アダム」に向かい合う)

シンジ「これが、アダム……」

ミサト『シンジ君! 槍を抜いて! 慎重にね!』

シンジ「は、はいっ!」

(初号機が「アダム」に突き立てられたロンギヌスの槍を抜く。みるみるうちに「アダムの下半身」が伸びて行く)

シンジ「な、なんだ!!??」

ミサト『シンジ君! 今はアダムの事は無視して! 早く戻りなさい!!』

シンジ「は、はいっ!!」

(ロンギヌスの槍を持ち、吊り下げられたワイヤーロープにつかまって上昇して行く初号機)

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(地上に射出された弐号機。不安そうなアスカ)

アスカ(いったい、どうなるの……。なんで量産型が敵に……)

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ミサト「初号機を最短コースで射出してっ!!」

日向「了解! 弐号機とは約1キロ離れた地点になりますっ!」

ミサト「それでいいわ! 早く地上に!」

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(密かに手術室に辿り着いたゲンドウとレイ)

ゲンドウ「赤木リツコ君」

リツコ「はい」

(顔を上げるリツコ)

リツコ「えっ!? なんでレイが?!」

ゲンドウ「アダムとリリスの『禁じられた融合』を果たすためにはレイがどうしても必要だ。早速手術を行う」

リツコ「えっ!? は、はい……」

(手にしたケースの中からアダムのサンプルを取り出して手術台に置くゲンドウ)

レイ(碇くん……)

(リツコが道具を取りに壁の棚に寄った。その時、猫のアクセサリーが床に落ち、コンセント付近に転がる)

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ブルブルブルブルブルブル

(その時ミサトの受信機のバイブレータが動作した。リツコに仕掛けた盗聴器がたまたまコンセント近くに寄ったため、電灯線を通じて電波が入ったのだ)

ミサト「!!!」(リツコ!!)

(そっと周囲を見回し、さりげなく壁際に寄ってイヤホンを耳に入れるミサト)

(リツコ『手術の準備は整っています。でも、レイを手術して、どうなさるおつもりなのです?』)

(ゲンドウ『レイは私と遺伝子が近い。融合を果たすためには持って来いだ』)

(リツコ『!!?? どう言う事です!?』)

ミサト「これは!!」

(思わず叫ぶミサト。驚くスタッフ)

冬月「なんだ?!」

ミサト「リツコが、いえ、赤木博士と碇司令がこの近くにいますっ! 日向君!この受信機をマギにリンクしてっ!! 電波の発信場所を特定して!」

(日向に受信機を渡すミサト)

日向「接続しますっ! リンク完了! …………赤木博士は、人工進化研究所の手術室にいますっ!!」

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ゲンドウ「……冥土の土産に教えてやろう……」

(拳銃を取り出すゲンドウ)

リツコ「碇司令!!!」

ゲンドウ「赤木リツコ君。生物学的に見た『レイ』とは何だね?」

リツコ「そ、それは、『ダミープラグのコア』となるべくして生まれたクローンですが……」

ゲンドウ「レイは、ユイの髪の毛から取り出した遺伝子を組み込んだ卵子に、私の精子を受精させて作ったクローンなのだ」

リツコ「なんですって! あなたの子供!?」

レイ「!!!!」(碇司令が、わたしの父!!!)

ゲンドウ「そうだ。ダミーも含めて、全て一つの受精卵を分割して作ったクローンだ。流石に、精子なくして、おいそれとは『人間』は作れなかった」

リツコ「まさか……」

ゲンドウ「このレイは『二人目』だと思っているだろう。しかし実は違う。このレイこそがオリジナルなのだ。君の母君のナオコ君に殺されたレイは、実は二人目だったのだよ」

リツコ「…………」

ゲンドウ「このレイは、唯一心を持つ、貴重なオリジナルだ。殺された二人目に移植されたパーソナルはゆがんでいた。そして、その他の個体にパーソナルの移植を繰り返したが、全て失敗した。更にその副作用で、このレイの心にもゆがみが生じてしまったのだ。それで私は移植に失敗した個体は破棄し、パーソナルの移植を中止したのだ」

リツコ「だから、他のダミーには心がなかった……」

ゲンドウ「そう言う事だ。今まで協力してくれて有り難う。さようなら、赤木博士」

ズギューーーーーーーンッ!!

レイ「!!!!!!……」

リツコ「……うそ…つき……」

(床に倒れるリツコ。その時、レイの心の中に「病院に迎えに来てくれたシンジの顔」が浮かぶとともに「強い感情」が湧き起こる)

レイ「!!!!」(碇くん! わたしは、まちがっていたわ!)

ゲンドウ「レイ、服を脱いで手術台に乗れ」

レイ「…………」

ゲンドウ「どうした。早くしろ」

レイ「いやです」

ゲンドウ「なに!?」

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(拳銃を手にし、手術室に向かうエレベーター内のミサト)

ミサト「くそっ!! このエレベーター、なんでこんなに遅いのよっ!!」

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ドカーーーンッ!! ドカーーーンッ!!

(地上からのミサイル攻撃などものともせず、ゆっくり進む量産型9機)

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青葉「量産型はスピードを落としましたっ!! 極めてゆっくりとした速度でこちらに向かっていますっ!」

冬月「何だとっ!? なぜ速度を……」

日向「初号機射出完了しましたっ!!」

冬月「エヴァ両機とも現状のまま待機!!」
(量産型は、破壊用の兵器ではない、「儀式」のための「神官」だ、と言う事か……)

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ゲンドウ「レイ、……私を裏切るのか……」

レイ「今、はっきりとわかりました。……わたしはあなたの人形ではありません。あなたには従えません」

ゲンドウ「……レイ、手荒なまねはしたくない。おとなしく言う事を聞け」

レイ「いやです」

ゲンドウ「なら、仕方ない。おとなしくしてもらうぞ」

(拳銃を構えてレイに近寄るゲンドウ。顔色を変えて後ずさりするレイ。後には壁が)

ゲンドウ「心配するな。殺しはせん。少し眠ってもらうだけだ」

(壁にもたれかかったレイに対し。ゲンドウは拳銃を振り上げた。思わず眼を閉じるレイ)

レイ「…………」(碇くん……)

バタンッ!!

(その時、ミサトがドアを開けて飛び込んで来た。驚いて振り向くゲンドウと顔を上げるレイ)

ゲンドウ「!!!!!!! 葛城三佐!!」
レイ「!!!!!!」

ズギューーーーーンッ!!
ズギューーーーーンッ!!

ゲンドウ「ぐうううううっ!!」

(ミサトの銃撃が一瞬早かった。床に倒れるゲンドウ)

ミサト「レイ!! だいじょうぶ??!」

レイ「はいっ!!」

(床に倒れたリツコに駆け寄るミサト)

ミサト「リツコ……、だめだわ、こときれてる……」

(一瞬顔を曇らせたが、意を決したように立ち上がるミサト)

ミサト「レイ、行くわよ。エヴァに乗れるわね?!」

レイ「はいっ!!」

(手術室を出る際、一瞬リツコの方を見るミサト)

ミサト(リツコ、さよなら。……安らかにね……)

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(地上で待機弐号機の中で不安そうに空を見るアスカ)

アスカ「これから、どうなるの……。あっ!! ……あああっ!!」

(突如、アスカの脳裏に「歓喜の歌」が響き渡る。同時にカヲルの顔が浮かぶ)

アスカ「いやあああっ!! やめてえええっ!! あたしの中に入ってこないでええっ!!」

シンジ『アスカ!! どうしたのっ!! だいじょうぶっ!!??』

(頭を抱えてうずくまる弐号機)

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マヤ「アスカの脳波が乱れていますっ!! シンクロ率は、…………逆に上昇していますっ!! これはっ!? 150%を突破しましたっ!!」

冬月「なにいいいっ!! どう言う事だっ!!??」

ミサト『レイを零号機ケージに送りとどけたわっ! 只今搭乗中! 起動急いでっ!!』

マヤ「葛城三佐!! 弐号機に異状発生ですっ!」

ミサト『なんですってえっ! すぐに戻るわっ! 零号機の起動を急いでっ!』

マヤ「了解!」

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(手術室。ミサトとレイが出て行った後、右手で左肩を押さえてよろよろと立ち上がるゲンドウ)

ゲンドウ「急所は外れていたか……。ふん、死んだふりに気付かぬとは、間抜けな連中だ。……まだチャンスはある。待っててくれ、ユイ……」

(右手一本でアダムのサンプルと手術用具をカバンに詰め、それを持って部屋の奥へ進むゲンドウ。部屋の隅に行って何やらボタンを操作すると、突然壁の一部に穴が開いた)

ゲンドウ「…………」

(無言で壁の穴に入るゲンドウ。驚くべき事に、中はダミーシステムの工場だった。中央のチューブの所に進んで右手だけで何やら操作すると、部屋の照明が点灯し、周囲の水槽に入れられた「多数のレイのパーツ」が浮かび上がる)

ゲンドウ「…………」

(更に無言で操作を続けるゲンドウ。すると、『一体のレイ』が中央のチューブに送り込まれる。続いて操作すると、チューブの中のLCLは流れ去り、チューブが上に上がって裸のレイが姿を現した)

ゲンドウ「レイ、こっちへ来い」

(ゲンドウの言葉に応じ、無言で床に降り立つ『レイ』)

ゲンドウ「始めるぞ。床に横たわれ」

(『レイ』は床に仰向けに横たわった。手術用具とアダムのサンプルを取り出すゲンドウ)

ゲンドウ「…………」

(無言でアダムのサンプルに注射器を突き立て、青い体液を抜き取るゲンドウ)

ゲンドウ「右手一本ではこれが限界か……」

(ゆっくりと注射器の針を『レイ』の腹部に刺すゲンドウ)

『レイ』「くうううっ!!」

(歓喜の表情を浮かべる『レイ』。アダムの体液が注入されて行く)

ゲンドウ「さて、最後に私だ……」

(再度アダムのサンプルに注射器を突き立て、体液を抜くと、自分の左腕に注射するゲンドウ)

ゲンドウ「うっ! ううっ! あああっ!!」

(歓喜の表情を浮かべるゲンドウ)

ゲンドウ「これでお前も私も『アダムの分身』となった。リリスのもとへ、そして、ユイの所へ行こう」

(微笑しながら『レイ』とゲンドウは立ち上がった。部屋を出る二人)

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(地上でうずくまる弐号機。驚くべき事に、その付近に白い子猫を抱いたカヲルの姿が)

カヲル「さようなら。元気で生きるんだよ」

(子猫を放すカヲル。よたよたと去って行く子猫)

カヲル「さあ、行くよ。アダムの分身にしてリリンの下僕。僕と一つになろう」

(突如、白い光を発して宙に浮くカヲル)

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マヤ「アスカ!! アスカ!! 答えてっ!!」

(しかしアスカからの返事はなかった。顔色を変えるマヤ)

日向「弐号機付近に強力なATフィールド発生!! 現在分析中! ……こっ、これはっ!! パターン青! 使徒ですっ!!」

冬月「なんだとおおっ!! 映像拡大しろっ!!」

(その時、ミサトが飛び込んで来た)

ミサト「状況はっ!!?」

青葉「映像出ますっ!! あああっ!!」

ミサト「子供っ!!??」

(拡大された画面に映った「白く輝く物体」に全員が息を飲んだ。そこに映ったのは、「空を飛ぶ子供の姿」だった)

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シンジ「ああああっ!! あれはっ!!!」

(初号機のスクリーンにカヲルの姿が映った。愕然とするシンジ)

シンジ「あの転校生!!!」

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アスカ「……ううっ、くうううっ……」

(頭を抱えてうずくまるアスカ。最早何も考えられない)

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ミサト『シンジ君!! あれは使徒よっ!! 捕まえてっ!!』

シンジ「了解!!」

(慌てて弐号機に向けて走り出す初号機)

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(急スピードで弐号機の頭部付近にやって来たカヲル。弐号機に語りかける)

カヲル「さあ、約束の日が来たよ。僕と一つになろう」

「グアアアアアアッ!!」

(突如、咆哮し、顎部ジョイントを引きちぎって口を開ける弐号機)

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日向「使徒が弐号機頭部に接近!! 弐号機が口を開けましたっ!!」

ミサト「どう言う事っ!!??」

マヤ「アスカ!! 返事してっ!!」

青葉「弐号機のシンクロ率が200%を突破しましたっ!!」

ミサト「シンジ君! 急いでっ!!」

シンジ『はいっ!!』

青葉「零号機起動完了しましたっ!」

ミサト「弐号機の近くに射出してっ!!」

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カヲル「いい子だね。行くよ」

(弐号機の口の中に飛び込むカヲル)

「グワアアアアアアアアッ!!」

(突如咆哮して立ち上がる弐号機)

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日向「使徒が弐号機体内に侵入!! シンクロ率は……、250%を越えましたっ!!」

ミサト「プラグ排出!! アスカを救出してっ!!」

青葉「だめですっ!! 排出指令を受け付けませんっ!!」

マヤ「アスカ!!! 返事してっ!!」

アスカ『……ワタシハ、アダム……』

ミサト「アスカ!!!!??」

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(弐号機のエントリープラグ内。眼の据わったアスカ)

アスカ「ワタシハ、原初ノヒト、アダム、ダ……」

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ミサト「どうなってんのっ!!!」

マヤ「この脳波パターンはアスカのものではありませんっ!! 別人のものですっ!!」

日向「量産型が目視圏内に入りましたっ!!」

 続く



この物語はフィクションであり、登場する人物、団体は全て架空の物です。

BGM:'たとえ、君を抱いても ' composed by QUINCY (QUINCY@po.icn.ne.jp)

トップはオレだ! 第十二話・虎視眈々
トップはオレだ! 第十四話・起死回生
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