第一部・原初の光
「碇司令……。あなたは……」
ミサトはそれだけ言うのが精一杯だった。しかしゲンドウはそんなミサトの様子など歯牙にもかけず、
『シンジやレイも来ているな……』
その時由美子が、凛とした声で、
「なんの御用かしら。私が伺いましょうか」
『お前などに用はない』
「あーら、ずいぶんな御挨拶ですこと。用がないのなら帰ったらいかが」
その時、由美が叫んだ。
「暗号を解読出来ました！ 映像出ます！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
第三十四話・復讐
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
メインモニタにウィンドウが開き、祇園寺と伊集院が、剣を持って相対した状態で現れた。二人とも傷だらけである。由美子は悲痛な声で、
「二人ともボロボロだわ！！ 本部長！！ 霊的戦闘で何で怪我をっ！」
松下も苦痛に満ちた表情で言った。
「霊的戦闘をオモイカネが『斬り合い』として表現しているからだ！ 双方ともエネルギーを使い果たす寸前なんだよ！」
その時、状況に気付いた祇園寺が、
『何だ？ ……どうやら暗号を解読したようだな。まあいい、すぐに別の暗号を掛けるだけだ。……おっ！？ そこにいるのは碇か。少々遅いぞ』
『祇園寺か、すまん。侵入するのに時間がかかった』
伊集院は剣を構えたまま、
『イカリ、だと？ 貴様何者だ！ ……あっ！ まさか！……』
『碇、お前もダミープログラムにだまされたのか？』
『ダミー？ ……なるほど、そうだったのか。問題ない。別にこのコンピュータを乗っ取るつもりなどない。物理的に破壊すればすむ事だ』
『そうだな。どうせもうすぐ始まり、全ては終わる。そしてまた始まるのだ』
その時伊集院は叫んだ。
『そうはさせるか！』
しかし、祇園寺は鼻でせせら笑い、
『ふん、何とでもホザけ。……碇、君の息子が来ているそうだな』
『ああ、バカ息子が何をするつもりか知らんが無駄な事だ。最早我々を止める事など出来んよ』
『ちょうどいい。君の息子とその仲間連中に姿を見せてやれ。私もこっちの六人のガキ共に面白い事を教えてやる』
『面白い。よかろう』
それを聞いた由美子は血相を変え、
「なにをするつもり！？ 勝手なことはさせないわよっ！」
しかし、ゲンドウと祇園寺は、
『シンジ、聞こえるか』
『サトシとリョウコよ、聞くがよい』
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
突然開いたウィンドウの中の映像に、シンジの全身は凍り付いていた。
「！！！！！！！！ 父さんっ！！！！！！！！」
『碇司令！！！！！……』
『碇司令！！！！！……』
アスカとレイも、同時に叫んだ後、絶句した。
そんな三人の様子などには構いもせず、ゲンドウは、
『シンジ、何をしている』
「！！！！！！！！……」
シンジは言葉を発する事が出来なかった。
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
サトシも、ウィンドウの映像に愕然となったが、すぐに怒鳴り声を上げた。
「なんだっ！！ どう言うことなんだっ！！ 由美子さんっ！！！ どう言うことですかっ！！？ 本部長はどうなさったんですっ？！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
由美子は、やむなく、
「今詳しく話しているヒマはないけど、丁度あなた達がオクタに搭乗している最中に、本部長は亡くなって『怨霊』になってしまったのよ！！ そこにいる祇園寺と戦っているわ！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
「そんな！！！……」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
中央制御室のモニタの中で、伊集院と祇園寺は相変わらず『肩で息をしながら』対峙していた。一方、別のウインドウにはゲンドウが映り、オクタヘドロン６機とエヴァンゲリオン３機、計９機のパイロット達のウインドウも開いている。由美子はそっとミサトに耳打ちした。
「どうやら、祇園寺はオクタだけに、碇ゲンドウはエヴァンゲリオンだけに映像と音声を送っているようね」
「……そのようね」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
サトシは声を荒げ、
「祇園寺だって！？ なんだお前は！！ 僕と北原になんの用だ！！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
リョウコも同じく、
「わたしになんの用なのっ！！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
『私が祇園寺羯磨だ。サトシ、リョウコ、よく聞け。……私は、お前達の父親だ』
「なにいいいいっ！！」
『何だとっ！！！』
サトシと伊集院の叫び声がコックピットにこだました。
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
リョウコも愕然として、
「……そんなっ！！！！！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
由美子はインカムを壊さんばかりに握り締めていた。
「どう言うことっ！！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
ゲンドウは、人を小馬鹿にしたような口調で、
『シンジ、そんな所でくだらない事をやるのはやめてこっちへ来い。ここは素晴らしい世界だ。全ての魂が一つになり、思う事は何でも叶う。ユイもいるぞ』
「父さん！ なにをするつもりなんだ！ まさか、この世界を滅ぼすための手助けをするって言うの！？ そんなことやめてよ！！ おねがいだよ！ やめてよ！！」
『滅ぼすのではない。全ての生命を一つに統合する。人間も、動物も、植物も、使徒も、神も、悪魔さえも一つになるのだ。素晴らしいではないか。……私は初号機で宇宙を漂流していた時、異次元空間への入口を見つけた。そしてそこで祇園寺君の魂と巡り合って同化したのだ。彼の思想は素晴らしいぞ。これこそ真の補完計画だ』
「そんな理屈は父さんの勝手だ！ 補完を望まない他人をムリヤリ補完してどうするんだよ！ 母さんに会いたいと言うだけの理由で僕たちの世界を滅ぼしただけじゃ足りなくて、この世界まで滅ぼそうと言うの？！ おねがいだからやめてよ！」
『いくら言っても判らんようだな。……レイ、お前もそこにいるのか。こっちへ来い』
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
レイは、断固として言い放った。
「碇司令、あなたはわたしの大切な人でした。でも、今はちがいます！ わたしはまちがっていました！ 一度死んだわたしがもう一度やりなおすチャンスを神様からもらったんです！ 同じあやまちは繰り返しませんっ！ わたしはもうあなたの人形じゃありませんっ！ どんなことをしても、この世界を守ります！ あなたと戦いますっ！」
『そうか……。なら仕方ない。お前には失望した』
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
サトシは、目を血走らせ、
「ウソだっ！！ 僕の父は川上源次郎だ！ 絶対にお前なんかじゃないっ！！」
『うそよっ！ そんなことっ！！』
リョウコも叫んだ。しかし、祇園寺は相変わらずの調子で、
『お前達の母親はかつて我が教団が主催したセミナーの参加者だった。その時私はお前達の母親に教団特製の般若水を飲ませて解脱させ、それから、私の甘露水をたっぷりと与えて祝福してやったのだ。わははははは。
お前達の母親はその後何も知らずに、お前達を夫の子供と思い込んだまま産んだと言う訳だ。わはははははっ。
判ったか。無駄な事はやめて、血の宿命の赴くまま、私と一つになれ。わはははははっ』
伊集院は一層声を荒げ、
『貴様！ いい加減な事を言うな！ 何の証拠があるんだ！』
『証拠はある。サトシの母の川上美智子とリョウコの母の北原裕子がセミナーに来たのが１９９６年の１１月２３日だ。それから丁度２６６日後の１９９７年８月１５日に二人が産まれている。計算はピッタリだろう。わははははは』
「そんな……、そんな……、ウソだあああああああっ！！！」
『そんな……、ううっ。……うそよっ！！』
サトシとリョウコはそう叫ぶのが精一杯だった。
『くっ……、くそっ。どうせ教団名を隠して人を集め、麻薬で眠らせて無理矢理犯したんだろう！ 貴様、絶対に許さんぞ！』
そう吐き捨てた伊集院に、祇園寺は、
『まあいい。最早そんな事はどうでもいい事だ。いずれにせよ、全ての命は私の「子供」となるのだからな。わはははははははっ』
その時、由美子の悲痛な叫びが無線に飛び込んで来た。
『サトシ君！ リョウコちゃん！ しっかりして！ そんな事ウソに決まってるわっ！！』
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
シンジは、声を震わせ、
「……父さん、……どうしてもやめないのか……」
『お前のような愚かな息子には最早話す事は何もない。そこで死ね』
「くっ、くそおおおおおおおおおおっ！！！！」
シンジは腹の底から怒り狂った。
「クソ野郎っ！！ 最早キサマなんかとは親でも子でもないっ！！ 絶対に地獄にたたき落としてやるっ！！！！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
リョウコは顔を上げ、心底悲しげな声で言った。
「……もし、……もし、ほんとにあなたがわたしの父なら……」
『本当なら、何だ』
「わたしはあなたを絶対にゆるさないっ！！！ 子供として、絶対にゆるさないっ！！ どんなことをしてもあなたを倒しますっ！！！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
（北原！！！……。くそっ！ 僕も逃げないぞっ！）
サトシも心の底から怒鳴った。
「僕もだっ！ 絶対にお前を許さないっ！ 絶対に、絶対に、地獄に落としてやるっ！！！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
アキコはサトシとリョウコと祇園寺のやりとりを聞いて驚愕の極みにあった。
（そんな……、そんな……、なんてことなんじゃろ！ ……沢田くん！ 北原さん！）
しかしアキコはその驚きの中でも密かに決心を固めていた。
（二人はぜったいにわたしが守るけん！ ……ぜったいに負けんよ！）
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
ミサトも怒り狂い、怒鳴っていた。
「碇司令！ 私はあなたを絶対に許しません！ 自分だけの勝手な理由で私達の世界を滅ぼしたあなたを、そして、他の世界まで滅ぼそうとするあなたを、絶対に許しませんっ！」
『やれやれ、みんな元気のいい事だ。……葛城三佐、いや、いまは葛城君と呼ぼう。……葛城君。君のような腐った色魔のメスブタには最早何も話す事はない。勝手にしたまえ。では諸君。さらばだ』
ゲンドウの言葉にミサトが眼をむき、
「くっ、腐った色魔のメスブタですってえっ！！！」
その時、アスカが割り込んで来た。
『ちょっとまってよ！ まだあたしがいるわよ！』
『何だ。弐号機パイロットか。お前なんかには用はない』
『いったわね！ かくごしておきなさいよっ！』
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
その時中之島はそっと末川真由美に近寄って耳打ちをした。
「末川君、映像信号の波形の分析を急げ。碇ゲンドウも祇園寺も、おそらくどれかの使徒に重なって波動として存在している筈ぢゃ。その波動の発生場所を特定出来ればその使徒をまず叩く事で連中の力をそげる」
「了解。分析します」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
ゲンドウは、不敵な笑みを浮かべ、言った。
『祇園寺、最早このバカ共には何を言っても無駄なようだ。淡々と進めようではないか』
『そのようだな。こっちもすぐ決着を付ける。そっちは頼むぞ』
『了解した。では』
そう言うと、ゲンドウのウィンドウは閉じてしまった。祇園寺は伊集院を嘲笑するような表情で、
『さて、と、こっちはもう一度仕切り直しだ。行くぞ！』
『覚悟しろ！』
伊集院と祇園寺もまた消えてしまった。
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
一心に分析を続けていた真由美が中之島の方に振り返った。
「波形パターンの分析が出来ました！ 碇ゲンドウの波動は桃山から北進して来る使徒から発生しています！」
「やはりそうか！ ……中畑君！」
「はいっ！」
「碇ゲンドウは南から来る使徒と一体化している！ 奴を倒すと同時に魔界の穴を塞げばもう二度と再生できない筈ぢゃ！」
またも真由美が振り返り、
「祇園寺と本部長の波形分析の結果が出ましたっ！ 『魔界の穴』の位置に存在していますっ！！」
それを聞いた松下は、意外と言った表情になり、
「何っ！ 『魔界の穴』の位置だと！？」
由美子も呆気に取られた顔で、
「あそこに祇園寺の波動が！……」
その時由美が、
「使徒、まもなく目視圏内に入りますっ！」
由美子はインカムを掴み直し、
「みんな！ 使徒が来たわっ！ 注意してっ！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
千本丸太町交差点を目指して４体の使徒はゆっくりと進んでいる。まるでこれから「神聖な儀式を行う神官」のような歩みである。
ここも昔は道が狭かったが、京都に首都が移ってからは再開発されて道幅も広くなり、両側には高層ビルが立ち並んでいる。しかし、道は完全な直線ではないのである程度の距離までしか見渡せなかった。
そしていよいよ、４体の使徒は目視圏内に入ろうとしていた。
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
由美子は中之島に、
「博士！ ６体の使徒は何をしようとしているんですかっ！？」
「判らん！ 『魔界の穴』を使って何かをしようとしておるんぢゃろうが、詳細は不明ぢゃ！」
由美が叫ぶ。
「上空の２体の使徒が高度を下げて来ましたっ！」
その時、メインモニタにウィンドウが開いた。
”６体ノ使徒ハ『魔界ノ穴』ノ東西南北上下ニ位置シ、エネルギーヲ集約シテ穴ヲ拡大サセムトシテイルト推察サレリ”
由美子は愕然となった。
「それで６体なの！ 大変だわ！ 絶対に阻止しないと！」
その時ミサトが、由美子に近付いて来て、
「由美子！ 提案があるんだけど。……今この会話はエヴァやオクタヘドロンには届いていないわね」
「そうよ。戦闘中の混信を防ぐため、今は呼びかけないと回線が開かないようにしてあるわ。で、なに！？」
「碇司令、いえ、碇ゲンドウは南の使徒に一体化しているのね」
「そうよ。それで？」
「……シンジ君にやらせましょう」
「！！！ ちょっと待ってよ！ それじゃあんまり……」
由美子は声を荒げたが、ミサトは構わず、
「上空から降りて来る２体の使徒は、鳥みたいなやつはアスカに、リング状のやつはレイにやらせるわ」
「どう言う事よ！ 飛んでるやつはオクタの方がいいんじゃないの？！」
「私、今わかったのよ。私たちがここに来た意味が。……あの子たち三人は、前の世界で、それぞれ今私が言った組み合わせで使徒と戦って負けて、大きな心の傷を負ったのよ。でも、これはそれを取り返すチャンスだわ。それにシンジ君にとっても、事がここまで来たら、彼に戦わせるのが『せめてもの最後の親孝行』よ。……これが私たちがここへ来た意味だったのよ」
それを聞いた由美子は、一瞬沈黙したが、
「……わかったわ。そうしてちょうだい。残りの使徒は私達にまかせて！」
「ありがとう。……シンジ君、アスカ、レイ、聞こえる！？」
「オクタ全機回線開いて！ ミサトの話を聞いておいて！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
ミサトの呼びかけに、シンジは、
「はいっ！ 聞こえます！」
『まずはシンジ君、よく聞いて。南の方を見てちょうだい』
「はいっ！」
シンジは改めてゼルエルの姿を確認した。
（あの使徒だ。……あの時の、ジオフロントの中で戦った時の……）
『しっかり聞いてよ。さっきあなたのお父さんが現れたでしょ。分析の結果、あの使徒に同一化していることがわかったの』
「ええええっ！！！」
『なんですってえ！？』
『そんな！』
シンジのみならず、アスカとレイも叫んでいた。しかしミサトは冷徹な声で、
『シンジ君。……あなたがあの使徒を倒しなさい』
「！！！！！……」
シンジは愕然となった。流石にアスカが声を荒げ、
『ちょっとミサト！ それはムチャじゃ——』
しかしミサトは、
『アスカはだまって！ ……シンジ君。……やるわね？』
一瞬の沈黙の後、シンジは力強く言い放った。
「……もちろんですっ！！ やりますっ！」
それを聞いたアスカは、
『シンジ！………』
ミサトは冷静に続けた。
『オッケー。……じゃ、次はアスカよ』
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
『アスカ、もうわかったわね。あの鳥のような使徒。あれはあなたが倒すのよ』
「オッケーミサト！ そうこなくっちゃ！」
『まかせたわよ。……次はレイ。あなたよ』
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
『レイ、あなたはあのリング状の使徒と戦って。理由はわかるわね』
「了解！ やります！」
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
エヴァンゲリオン各機への指令を聞いたサトシは、驚愕しながらも勇気を奮い起こしていた。
（碇君……。なんてことだ。僕や北原と同じ運命だったのか……。クソっ！ 絶対にやってやるっ！）
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
（碇くんが、……わたしや沢田くんと同じ運命だったなんて……）
リョウコも勇気を奮い起こしていた。
（負けないわ！ 絶対に！）
＋ ＋ ＋ ＋ ＋
ミサトは三人に、
「みんな私の合図で一斉に攻撃するのよ。いいわね」
『了解！』
『了解！』
『了解！』
由美子は六人に、
「オクタ全機！ よく聞いて！ ミサトの話を聞いて貰ったと思うけど、南の使徒と上空の使徒２体、これらはエヴァンゲリオンに任せるわ！ あなた達の任務は残りの３体の使徒の撃退と、魔界の穴を塞ぐ事よ！ サトシ君！ リョウコちゃん！ アキコちゃん！」
『はいっ！』
『はいっ！』
『はいっ！』
「よく聞いてね！ 祇園寺と本部長の波動は『魔界の穴』の位置にあるわ！ あなた達は『穴』を認識出来るから、三人で『穴』を塞いでちょうだい！ 方法はまかせるわ！ 恐らくオクタ自身がその能力を身に着けているし、判断してくれるはずよ！ マントラを唱え、青い光を出すように念じなさい！」
『はいっ！』
『はいっ！』
『はいっ！』
「マサキ君！ あなたには北の使徒をまかせるわ！ がんばってね！」
『任せといてください！ やったります！』
「タカシ君！ あなたは東の使徒をたのむわ！」
それを聞いたミサトが割り込んだ。
「ちょっと待って！ この東の奴は２体に分裂するわよ！ ２体のコアを同時に叩くのよ！」
「えっ！ そうなの！ じゃ、タカシ君！ あなたはヤキシャと組んでちょうだい！ 戦法は今ミサトが言った通りよ！」
『了解です！ まかせてください！』
「サリナちゃん！！ あなたはクモみたいな西の使徒よ！ マホラーガと組んでね！！」
『了解です！ いてもうたるわ！』
「全機私の合図で攻撃開始！ それまで待機して！」
『了解！』
『了解！』
『了解！』
『了解！』
『了解！』
『了解！』
一瞬の沈黙の後、由美の声が中央に響き渡った。
「上空の２体の使徒、地上約５００メートルまで降下しました！！ 地上の使徒も全て目視圏内です！！」
続く
この物語はフィクションであり、登場する人物、団体は全て架空の物です。
ＢＧＭ：'祈り(Ver.4b) ' composed by VIA MEDIA
原初の光 第三十三話・真相
原初の光 第三十五話・激突
目次
メインページへ戻る