第一部・原初の光




「なにっ!? 生存者!? 待て! 映像をオモイカネに分析させてからだ! 待て! 止まれっ!」

 伊集院は叫んだが、その時既にガルーダは飛び出していた。

「末川君! ガルーダからの映像をオモイカネに分析させろ! 急げ!」

 +  +  +  +  +

 サトシの通信と共にガルーダが飛び出したのを見たリョウコは、

「沢田くん! 待って!!!!」

 +  +  +  +  +

「オモイカネの分析出ました! スクリーンに出ます!」

”コノ二者ハ既ニ死亡セリ。尚ガルーダ及ビガンダルヴァノパイロットノ脳波ニ低レベルナガラモ異常ヲ検知セリ”

「なにっ!!?? まずいっ! 混乱しているのかっ!! ガルーダ戻れっ! 戻るんだっ!」

 しかし、夢中になっているサトシの耳には本部からの指令は届いていない。

 +  +  +  +  +

 地面に倒れている二人の所にたどり着いたガルーダは、着地した後、腕を伸ばしてその二人を傷つけないようにそっと抱き上げたのだが、

「……!!!!!!!!!」

 それは実に無惨な死体だった。着衣こそまともだったが、顔面は原形を止めない程酷く潰れている。

「う……」

 その凄惨さにサトシの全身が凍り付いた時、スクリーンの一角にウィンドウが開き、

”死亡”

 その二文字に、サトシは目の前が真っ暗になった。

「うぐっ……」

 その時、本部からの指令と共に、

『ガルーダ戻れっ! 命令に従えっ!』

ビィィィーーッ!!

 突然カプセル内に警報が鳴り響き、スクリーンに新たなウィンドウが開く。流石にサトシは我に返った。

”マーラ接近”

 サトシが咄嗟に死体を地面に降ろして振り返ると、

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!

「うわああああああああああっ!!!!」

 1体のサラマンダーが物凄い勢いで迫って来る。

 +  +  +  +  +

第二十一話・悲痛

     +    +    +

「沢田くんっ!!!!」

 ガルーダの方へ迫るサラマンダーを見たアキコは何も考えずに飛び出していた。「質量・慣性中和システム」を動作させたオクタヘドロンは自身の動きも極めて機敏な上、パイロットは加速も衝撃も感じない。ガンダルヴァは瞬く間にサラマンダーの前に立ち塞がった。

「グワアアアアアアアアッ!」

 サラマンダーは雄叫びを上げ、ガンダルヴァにプラズマを放出する。

「キャアアアアアアッ!!!!」

 アキコは悲鳴を上げたが咄嗟に身を躱してプラズマを避けた。しかし、動き回るガンダルヴァに向かって、サラマンダーはプラズマを連射し続ける。

     +    +    +

「なにやっとんじゃ! あいつら!」

 マサキはアスラの操縦席で叫んでいたが、残る2体のサラマンダーを無視出来ないから、今は下手に動けない。

「くそおおおおっ! どうせえちゅうんじゃああっ!」

 +  +  +  +  +

 由美子は飛行中のカプセル内で声を上げ、

「みんな落ち着いて! 慌てちゃだめっ! 安全圏に待避してっ!」

(もうすぐ到着なのに、なんてことなのっ!!!!)

 後僅かの距離が、由美子には無限の彼方に感じられた。

 +  +  +  +  +

「形代っ!!!!!」

 サトシは慌ててガンダルヴァとサラマンダーの方に向かって飛び出した。ガルーダが瞬時に横からサラマンダーに飛び付き、両手で頭を掴んで口を閉じると、サラマンダーも体勢を入れ替え、腕を伸ばしてガルーダに抱き着いて来る。しかも、まるでカプセルを分離させないような形でガルーダの胴体を抱き込んだ。

 サラマンダーに抱き着かれながら、サトシは、

「形代! 早く立てなおせっ!」

『ガルーダ! カプセルを分離しろっ! 早く分離するんだっ!』

 コックピットに、伊集院の声が響く。

 +  +  +  +  +

 モニタを見ながら、伊集院が、

「末川君っ! ガルーダのカプセルを強制分離しろっ! 早くっ!」

「だめですっ! サラマンダーがカプセルごとだきかかえているために強制分離出来ませんっ!」

「ガルーダをサラマンダーごと浮上させられないか!? 浮上すれば離脱出来るだろう!」

 その時、松下が、

「ああっ! 本部長! サラマンダーの足元を見ろっ!」

 何と言う事だろう。メインモニタに映る映像を良く見ると、サラマンダーの足元の地面が沈下しているではないか。伊集院は愕然として、

「なんだ! あいつはそんなに重いのか!」

 その時、またウインドウが開き、

”サラマンダーハ反重力システムト似タ方法デ自己ノ見カケ上ノ質量ヲ変化サセテイルト思ハレ、現在ノオクタヘドロンノ推力デハ浮上ハ不可能ト推察サルル”

 オモイカネの分析を見た伊集院は決断した。

「くそっ! もう仕方ないっ! ディーヴァ! 長剣を装備してマントラウェーブをフル稼動させろっ! 敵の背後に回って長剣を突き刺せっ! アスラは残る2体の動きを監視するんだ! 下手に動くなっ!」

『ディーヴァ了解!』

『アスラ了解!』

 +  +  +  +  +

 ようやく態勢を立て直したアキコは、

「わたしがやります! 行かせて下さい!」

 ガンダルヴァは長剣を装備し、サラマンダーに向かって横から突進する。

『待てっ! ガンダルヴァ止まれっ!!』

 本部からの指令はアキコの耳に届かない。

 +  +  +  +  +

 マサキは思わず叫んでいた。

「形代ちゃんやめろおっ!!!」

 しかしその時、残る2体のサラマンダーもガルーダの方向へ動き出した。

「本部! 2体の牽制の許可をっ!」

『了解した! アスラは牽制行動に移れっ!』

 +  +  +  +  +

「うわあああああああああっ!!!!」

 アキコが叫びながら突進する。その時のアキコの心理の奥底には、「リョウコに負けたくない」と言う気持ちがあった事は否定出来なかった。

「うわあああああああああっ!!!!」

 その時、ガルーダと組み合っていたサラマンダーが恐るべき力で体勢を変えた。無理矢理首をガンダルヴァの方向に向け、口を僅かに開く。

「キャアアアアアアアッ!!!!」

 サラマンダーの口の中が光ったのを見たアキコは思わず叫んで目を閉じる。

「グワアアアアアアアアッ!」

 サラマンダーが僅かに開いた口からプラズマを放出した瞬間、ガンダルヴァとサラマンダーの間に何かが飛び込んで来た。

 +  +  +  +  +

 スクリーンに映る映像を見たサトシは叫んだ。

「北原ああああああっ!!!!!!!」

 リョウコの乗るディーヴァがマーラとガンダルヴァの間に割って入ったのだ。プラズマがディーヴァを直撃する。

ブシュウウウウウウウウウウウッ!!!!

『キャアアアアアアアアアアアアッ!!!!』

 金属が溶けて蒸発する音と同時に、通信から入ってくるリョウコの悲鳴がガルーダのカプセル内に響き渡った。

 +  +  +  +  +

 プラズマの直撃を受けたディーヴァはそのまま水平に飛びながらカプセルを射出した。カプセルは放物線を描いて飛んだ後地面に落下し、ディーヴァは横っ飛びに着地して動かなくなった。

 +  +  +  +  +

「北原っ!!! 北原あああああああっ!!!!」

 サトシは叫ぶしかなかった。しかし、リョウコからの通信は入って来ない。

 +  +  +  +  +

「北原さんっ!!」

 やっと眼を開き、スクリーンに映る映像を見たアキコは、眼の前が真っ暗になり、何も考える事が出来なかった。

 +  +  +  +  +

「リョウコちゃんっ!! リョウコちゃんっ!!」

 由美子は無線に向かって懸命に呼びかける。しかし、返事は返って来ない。

 +  +  +  +  +

 サトシは思わず操縦捍から手を放した。

(自分の失敗でリョウコが死んだかも知れない)

(自分の失敗でリョウコが死んだかも知れない)

(自分の失敗でリョウコが死んだかも知れない)

(自分の失敗でリョウコが死んだかも知れない)

(自分の失敗でリョウコが死んだかも知れない)

「うわああああああああああああああっ!!!!!!!!」

 サトシには頭を抱えて叫ぶ事だけしか出来なかった。

 +  +  +  +  +

「ディーヴァはどうなったんだっ!!!」

 伊集院は思わず怒鳴っていた。末川真由美が悲痛な声で、

「ディーヴァがカプセルを強制分離しましたっ! 本体の動作信号は途絶えていますっ! ガルーダとガンダルヴァは自動モードに切り換わりましたっ!!」

「なにっ! オクタが勝手に動作したのかっ! 松下先生っ!」

と、振り向いた伊集院に、松下は、青ざめた顔で、

「パイロットを守ろうとしているんだ……」

 +  +  +  +  +

 飛行中の由美子はカプセルに入って来る状況を見ながらじりじりしていた。リョウコの事は心配でたまらないが、今自分が騒いでもどうにもならないばかりか逆効果である。そう思うと余計にイライラと不安が増すが、由美子は気持ちを懸命に抑え、努めて冷静に振る舞っていた。

「こちら中畑! 後約2分で到着! マサキ君は牽制を続けてっ! タカシ君は到着次第サラマンダーに横から組み付いて足止めよ! サリナちゃんは長剣を装備! マントラウエーブ全開で後方から攻撃! 二人とも敵に接触する直前に分離して自動モードよ! わかった?!」

『橋渡了解!』

『玉置了解! 長剣を装備します!』

(落ち着いて! 落ち着くのよ! 今泣いちゃだめ!)

 由美子は泣き出しそうになる気持ちを必死になってこらえていた。

 +  +  +  +  +

 アスラは2体のサラマンダーの周囲を飛行して牽制を続けていた。サラマンダーは四方八方にプラズマを吐き続けているが、流石に動作性能が格段に向上したオクタヘドロンである。回避行動に専念する限りプラズマを避けるのは楽だった。しかし、サトシ達の状況を見るにつけマサキも心穏やかでいられる筈もなく、イライラは極度に達している。

「由美子さん! 早う来てくださいっ! こっちはえらい事ですっ!」

『もうすぐよっ! 頑張ってっ!』

 +  +  +  +  +
 +  +  +  +  +

「あああああっ!! だめだっ!」

 青い光球の中の映像をみながらシンジは叫んでいた。最初のうちこそリョウコに注目していたが、戦闘が始まると、いつしかシンジは「自分にそっくりなサトシ」の戦いに引きずり込まれ、そして、かつてエヴァに乗って戦った自分をサトシに重ねていた。

「やめちゃだめだっ! もう逃げ場はないんだっ! 逃げられないんだっ! 行くしかないんだっ!……」

 シンジはまたもや思わず叫んでいた。

「逃げちゃだめだっ!!!!!!」

 +  +  +  +  +

「だめよっ!! しっかりしてっ! 立て直すのよっ!」

 アスカも映像に引きずり込まれていた。特に、自分にそっくりであり、一度は会った事もあるアキコの動きはいやでも気になる。そして、アキコの戦いを自分に重ねていた。

「そんなところでめげてちゃだめっ!! がんばってっ! がんばるのよっ! 立ち上がって行くのよっ!……」

 アスカは思わず自分の名を叫んでいた。

「行くのよっ! 『アスカ』っ!」

 +  +  +  +  +

「死なないでっ!! 死んじゃだめよっ!!」

 レイも「自分の眼前で繰り広げられる戦い」に見入っていた。かつての自分には考えられない「熱意」をもって映像を見ていたのである。サトシの事も心配だったが、「もうひとりの自分ではないか」とすら思えてしまったリョウコの戦いにのめり込むのは当然の成り行きだった。リョウコの乗るディーヴァがプラズマの直撃を受けたのを見たレイは思わず手を組んで祈った。

「オーム・アバラハカッ!」

………)

 レイは一心になって脳裏にマントラのシンボルを描く。

「死なないで……。あなたはあなたしかいないのよ……。かけがえのないあなたなのよ……」

 そして、遂には叫んでいた。

「あなたには代わりはいないのよ!……。オーム! アバラハカッ!!」

 +  +  +  +  +
 +  +  +  +  +

(もうだめだ……。なにもかもおしまいだ……。僕なんかここで死ねばいいんだ……)

 絶望の余り、自暴自棄になっていたサトシの脳裏に一瞬青い光が輝いたと思うと、

(「逃げちゃだめだっ!!!!!!」)

「なんだ今のは?! 僕の声?!」

 我に返ったサトシがスクリーンを見ると、「自動モード」に切り換わった事を示す表示が出ている。見ると、ガルーダはサラマンダーの首を懸命に押さえているではないか。更に横を見ると、アキコのガンダルヴァは長剣を持って身構えたままで止まっている。

(形代っ!!……。このままじゃ形代までっ!……)

「くそおおおおおおおおおっ! やってやるっ!!!」

 サトシは懸命に勇気を振り絞って操縦桿を握った。その時、

『こちら陸自961! 新型ミサイルで攻撃する! 位置を保て!』

 スクリーンに2機の11式準音速ジェットヘリの姿が映っていた。

 +  +  +  +  +

(もうだめ! もうおしまいよ! わたしのために北原さんが……)

 絶望の余り、それ以外の事は思い付かなかったアキコの心の中にも、

(「行くのよっ! 『アキコ』っ!」)

「はっ! 今の声は!?」

 アキコが慌ててスクリーンを見ると、ガンダルヴァは自動モードに切り換わって身構えている。前ではガルーダがサラマンダーと組み合っており、そして、その向こうにはヘリが2機見えるではないか。

『繰り返す! こちら陸自961! 新型ミサイルで攻撃する! 位置を保て!』

 +  +  +  +  +

 入ってきた通信と、スクリーンに映ったヘリの映像を見た伊集院は、

「なにっ!? ヘリだとっ!? 何でこんな強風の中を飛べるんだ!?」

「見ろ! ヘリの周囲にフィールドが!」

と、松下が叫んだ時、

『ミサイル発射!』

 2機のヘリは2発ずつのミサイルを発射した。

 +  +  +  +  +

バシュゥゥーーーーーーン
バシュゥゥーーーーーーン

バシュゥゥーーーーーーン
バシュゥゥーーーーーーン

 4本のミサイルはガルーダが組み付いているサラマンダーに向かって進み、その体に突き刺さった。しかし、爆発はせず、

「グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」

 突然、サラマンダーが苦しそうな悲鳴を上げてもがき、白く光り出したのである。そして腕を離して逃げ出そうとしたが、ガルーダは首をガッチリ掴んだまま離さない。すると今度は体を液化させ、抜け出そうとし始めた。

「させるかあああああああっ!!!!! マントラウェーブ全開!!!」

「クゥエエエエエエエッ!!!!!」

 ガルーダは雄叫びを上げ、体を高速微振動させ始めた。すると、ガルーダの体が光を発し、その光がサラマンダーを包んだかと思う間もなく、液化は止まった。

 サトシは操縦捍を握り、

「形代おおっ!! 今だああっ!!」

 +  +  +  +  +

「行けえええええええっ!!!!」

 アキコは勇気を振り絞り、操縦捍を握って叫んだ。ガンダルヴァは剣を脇に構えて突進する。

「うわあああああああああああっ!!!!」

 ガンダルヴァはサラマンダーに襲い掛かり、剣で体を横から貫いた。更にアキコは、

「マントラウェーブ全開っ!!」

 剣が高速微振動を始める。

ブウウウウウウンンンンンッ!!!!

「グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」

 サラマンダーは悲鳴を上げた。

 +  +  +  +  +

「こちら中畑! 現場に到着! 作戦行動開始!」

 マサキの叫び声が、

『待ってましたでええっ!』

『ナーガ行きます!』

と、タカシはナーガを操り、近い方の1体のサラマンダーに向かう。

『こちら陸自961! 応援に向かう!』

「こちら中畑! 了解!」

(アキコちゃんはこれ以上は無理だわ! ……よし!)

 陸自が応援に来てくれた事を鑑みて、由美子は決断した。

 +  +  +  +  +

「グワアアアアアアアアッ!!!! グワアアアアアアアアッ!!!!」

 ガルーダが組み付いていたサラマンダーは断末魔の悲鳴を上げて真っ黒に炭化し、そのまま地面に崩れ落ちた。

「やった!!」

 サトシは叫んだ。しかし、ゆっくりしているヒマはない。まだ2体のサラマンダーが残っているし、リョウコも救出せねばならない。その時由美子から通信が入り、

『サトシ君はすぐにアスラをフォローして! 組み付く前にカプセル分離よ! アキコちゃんはリョウコちゃんの救出急いで!』

『形代了解!』

「沢田了解!」

 +  +  +  +  +

「ううっ! 北原さんごめんね!!! ごめんね!!! 今行くけんね!!!」

 アキコは泣きながら叫んでいた。ガンダルヴァはリョウコのカプセルに向かって急ぐ。

 +  +  +  +  +

「よっしゃ! もらったあっ!」

 ナーガはサラマンダーの死角に入り、地上スレスレを這うように飛行する。

「離脱! 自動モード開始!」

 サラマンダーに飛び掛かる寸前にタカシが叫ぶとカプセルは瞬時に分離され、本体のみがサラマンダーに組み付いた。ナーガは「質量・慣性中和システム」を逆転し、「見かけ上の重量」を増加させてサラマンダーの動きを抑えつつ背後に回り、右腕を首に回して締め付け、左腕を上顎に引っ掛けて口を閉めた。

「玉置たのむぞ!」

『了解!』

 キナラは長剣を脇に固定し、サラマンダーに突進した。

 +  +  +  +  +

「離脱! マントラウェーブ全開!」

 サリナは叫んでカプセルを分離した。キナラはそのままサラマンダーに体当たりし、長剣を深々と突き刺す。

「グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」

 サラマンダーが悲鳴を上げる。

「グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」

 そして、体が真っ白に光った後、真っ黒に炭化して崩れ落ちた。

 +  +  +  +  +

「くそおおおおおおおおおおおっ!!!!」

 サトシが叫びながら残る1体のサラマンダーに突進する。ガルーダは地面スレスレをプラズマを避けつつ高速移動し、カプセルを分離すると同時にサラマンダーに襲い掛かって首を抑え、

「攻撃をっ!!」

『いてまええええっ!!! マントラウェーブ全開やあああっ!!!!』

 マサキの声が通信から聞こえて来る。

『ミサイル発射!』

 ヘリから放たれた4発のミサイルはサラマンダーの体を貫いた。アスラはカプセルを分離して突入し、長剣を突き立てる。

「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」

 最後のサラマンダーも真っ白な光を発して炭化し、崩れ落ちた。

 続く



この物語はフィクションであり、登場する人物、団体は全て架空の物です。

BGM:'たとえ、君を抱いても ' composed by QUINCY (QUINCY@po.icn.ne.jp)

原初の光 第二十話・混乱
原初の光 第二十二話・後悔
目次
メインページへ戻る