第四部・二つの光




 その次の瞬間、突然祇園寺は、

「そうだったのかっ!!!! わはははははっ!!! わはははははっ!!!」

 ターミナルドグマに祇園寺の笑い声が高らかに響き渡る。その時、

ブウウウウンンッ!!

「えっ!!??」

 左手の通信機が振動を始めたではないか。ミサトは慌てて腕を上げる。

”A.T.FIELD:127”
”PSYCHO BARRIER:127”

「!!!!!」

 +  +  +  +  +

第二十三話・執念

 +  +  +  +  +

「わははははっ!! 伊集院! 貴様の顔を見た瞬間に全部わかったわい!! やはりこの世界は現在、『本来あり得ない現象が起こる位相』に入っているんだな!! わははははっ!! 私にもATフィールドとサイコバリヤーが使えるぞ!!」

「くそおおおおっ!!」

 ミサトが叫んでレーザーを撃つ。

ブシュウウウウウウウウウウッ!!!!
ブシュウウウウウウウウウウッ!!!!

 しかし何と言う事だろう。さっきはある程度通過したマントラレーザーが今回は全てはね返されてしまうではないか。

「くそおおおおおおっ!!!」

ブシュウウウウウウウウウウッ!!!!
ブシュウウウウウウウウウウッ!!!!

「無駄だ無駄だ。やめておけ。電池がもったいないぞ。わははははははっ!!」

 祇園寺は不敵に笑う。それを見たミサトは歯噛みし、

「くっ!! ううっ……」

 祇園寺は続けて、

「伊集院、まあ、なんと言うか、貴様と私とはつくづく腐れ縁があるらしいな。まさか最後の最後でだ、こうやって貴様なんぞに『助けて』貰おうとは考えてもおらなんだよ。わはははっ!」

 しかし、持明院は、祇園寺を睨み付け、

「さっきから聞いていると伊集院伊集院と、なんの事だ! 私は持明院だ! 伊集院など知らん!!」

と、レーザーガンを構えたまま憮然とした表情で吐き捨てた。ミサトは訳がわからないと言う顔をしている。

「ふっ、貴様は記憶を持たずにこちらに来たのか。まあいい、最後の土産に貴様の記憶を蘇らせてやる」

 祇園寺は手を組むとマントラを唱え出した。

「ナーマアカシャガルバヤオームアリカマリムリスヴァーハナーマアカシャガルバヤオームアリカマリムリスヴァーハナーマアカシャガルバヤオームアリカマリムリスヴァーハ………」

「!!! うっ!!」

 突然持明院が顔色を変えて息を呑む。

「く、くっ!!」

 何と、様々な映像が自分の脳裏を凄まじいスピードで走り抜けて行くではないか。

「持明院さん!!」

 ミサトも気が気ではないが、持明院は歯噛みしたままで何も答えない。そして数秒が過ぎ、持明院は、ゆっくりと、

「…祇園寺、…貴様……。…そうだったのか……」

 それを聞いたミサトは、顔色を変え、

「持明院さん!! まさかあなたは!!」

 祇園寺は不敵に笑うと、

「わははははっ! どうやら思い出したらしいな。まあしかし、せっかく思い出してもだ、その記憶もどうせ後何時間も役に立たん。わはははっ!! …さて、それでは儀式を再開させて貰うとするか。そこでこの世の終わりと始まりをじっくり見ているがいい。わはははははははっ!!!」

 祇園寺は苦渋に満ちた顔のミサトと持明院を尻目に、両手を大きく広げた。

「アテエエエエエエ、マルクトゥゥゥゥゥ、ヴェ・ゲブラアアア、ヴェ・ゲドゥラアアア、ル・オラアアムウウ・エイメンンンンンンン………」

「ああっ!!」
「おおっ!!」

 驚いた事に、頭を抱えて苦しんでいた筈のアダムとリリスが、まるで操り人形のような動きでゆっくり起き上がり、強く抱き合ったのではないか。

「テグネタ・アボノディカ・エレパ・サロニア・ロシュタ・ベリアル・ベルセブレブ・ウーベシュ・ルーセフェディア・ボルス・アソナンス、テグネタ・アボノディカ・エレパ・サロニア・ロシュタ・ベリアル・ベルセブレブ・ウーベシュ・ルーセフェディア・ボルス・アソナンス、テグネタ・アボノディカ………」

 祇園寺の呪文に合わせるように、アダムとリリスは抱き合ったままゆっくり床に倒れ込んで行く。

「テグネタ・アボノディカ・エレパ・サロニア・ロシュタ・ベリアル・ベルセブレブ・ウーベシュ・ルーセフェディア・ボルス・アソナンス、テグネタ・アボノディカ…………」

 +  +  +  +  +

「クソっ!! なんとかならんのかっ!!」

 メインモニタに開いた6個のウィンドウを睨みながら五大が吐き捨てた。地上と空中での戦いは完全に膠着状態に陥っている。

 その時、ずっとコンソールを注視していたマヤが、

「本部長!! 残った使徒のエネルギー反応が急激に増加を始めました!!」

 五大は慌てて中之島に、

「なにっ!! 博士!! どうなんですかっ!!」

「今計算中ぢゃ!! ……!!! まずいっ!! このまま増加を続ければ、後数時間もしない内に臨界に達し、『セカンド・インパクト6回分』のエネルギーが一気に放出されてしまうぞっ!!」

「なんですと!? 博士! なんとか使徒を倒す戦術はないのですかっ!!??」

「とにかく分析を続けるしかない!! 青葉君!! マギの計算スピードはこれ以上は上げられんのかっ!?」

「クロック周波数は通常使用可能範囲の最大値まで上げていますっ!! これ以上に上げようとするなら安全回路を切るしかありませんっ!!」

 青葉の言葉を聞いた五大はすぐさま振り向き、

「なんだと!? まだそんなものを入れていたのか!? 構わん!! 切れ!!」

「りょ、了解っ!! 安全回路解除しますっ!!」

 +  +  +  +  +
 +  +  +  +  +

「うおおおっ!! これでおしまいやああっ!!」

 マサキの怒声がコックピットに響き渡ると同時に、カーラは最後に残った赤いラミエルに突入して行く。

バスバスバスバスバスバスバスバスバスバスバスバスバスバスバスッ!!

ブシュウウウウウウウウウッ!!!

『ガリガリガリガリッ!!!』

「よっしゃあああっ!! やったでえええっ!!」

『マサキ! やったな!!』

 無線にジョン・ヘンリー大尉の声が飛び込んで来た。

「おおきに!! ジョンはんとメアリーはんのおかげですわっ!!」

 +  +  +  +  +

「使徒は全て消滅しましたっ!!」

「「「「うおおおおおおおおっ!!!」」」」

パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!

 JRL中央制御室に真由美の声が響き渡ると同時に大きな歓声と拍手が沸き起こった。

 +  +  +  +  +

「おーっ!!! ミセス山之内!! やりましたねーっ!!!」

「はいっ!! 艦長!!!」

パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!

 エンタープライズメインブリッジも大騒ぎになっていた。

 +  +  +  +  +

 嘉手納基地発令室も歓喜の声に満ち溢れていた。

「「「「うおおおおおおおおっ!!!」」」」

パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!

「ライカー!! 聞コエルカッ!! ヤッタゾオオオッ!!」

 カジマ司令も思わず叫んでいた。

 +  +  +  +  +

 努めて感情を抑えながらも、山之内は大声で、

「本部長!! まだ仕事は残ってますよっ!! バルディエルの波動と『黒い球体』の解析を進めましょう!!」

 松下も、力強く頷き、

「うむ! そうだ!! オモイカネをフル回転させろ!! 末川君!! エンタープライズに連絡しろ!!『黒い球体』の調査を頼むんだっ!!」

「了解っ!!」

 +  +  +  +  +
 +  +  +  +  +

(このままではだめだ。なんとかしなければ……)

 腰の痛みをこらえながら、加持は扉の所からターミナルドグマの中を窺っていた。誇らしげに呪文を唱え続ける祇園寺の前で、ミサトと持明院はなすすべもなく呆然と立ち尽くしている。

(何か手はないものか……)

 その時、

(ん!?)

 かすかながら、加持の心に閃く物があった。

(そうだ! 今は本来起こりえない事が起こるんだった! 俺にも出来るかも知れん!)

 加持は意を決し、扉の外の壁に背中を付けて半跏座の姿勢を取ると、スマートフォンを取り出してタロットソフトを起動させた。インタフェースはないが、やってみる価値はある。



(バベルの塔、神の怒り、驕れる者は久しからず、一寸先は闇、か。……よしっ!!)

 タロットの「16:塔」に描かれた落下する人物の絵に、加持はひたすら思念を凝らした。

 +  +  +  +  +

(なんとかしなくちゃ! なんとか……)

 ミサトはレーザーガンを構えたまま、ずっと祇園寺を睨みながら懸命に考えを練っていた。しかし良いアイデアが浮かぶ訳でもなく、徒に時が過ぎて行くだけだった。

 +  +  +  +  +

 加持がひたすらタロットの絵を見続けていた時、

「んっ!!?」

 突如、塔から落下する二人の人間の顔が祇園寺とゲンドウに変わり、塔の上部に描かれている落雷が浮き上がったと思う間もなく自分の臍に入り込んだ。そしてそれが白い光の玉に変わったと思う間もなく丹田まで下がり、そのまま尾骨に移動した後、背骨を通って上昇し、頭頂部を経由して眉間に停止したではないか。

「行けっ!!」

 無意識的に、加持は鋭く叫んでいた。

 +  +  +  +  +

「加持君!!」

 加持の声にミサトが思わず振り返った時、

「ああっ!!」

 驚くべき事に、扉の向こうから白く輝くピンポン球ぐらいの玉が、人の歩くぐらいの速度でこっちに向かって来るのを、ミサトの両眼はしっかりと捉えていた。

「なにこれっ!!」

「なんだ!?」
「なんだこれはっ!!」

 ほぼ同時に祇園寺と持明院も叫んだ。しかし白い玉はそんな事に構う様子もなく、祇園寺の方に一直線に進んで行く。

「な、なんだっ!!??」

 再び祇園寺が叫んだ次の瞬間、白い玉は急激に速度を上げ、祇園寺が張っているフィールドめがけて突入して行った。

バチイイイッ!!

「わあああああっ!!」
「うわああああっ!!」
「きゃああああっ!!」

 白い玉が突入した個所に稲妻のような閃光が走り、激しい音が鳴り響く。三人が思わず眼を閉じた時、

「ああっ!!!」

 ミサトは思わず叫んだ。眼はしっかりと閉じた筈なのに、瞼の裏に鮮明な映像が映ったのだ。しかもその映像には、白い玉が突入した部分のフィールドに大きな穴が開いており、その向こうに祇園寺がいる様子がはっきりと描き出されているではないか。ミサトは反射的に眼を開け、

「今だっ!!!」

 ミサトのレーザーガンから一条の光が伸びる。

ブシュウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!

「ぎゃああああああああああっ!!!!」

 ミサトの放ったマントラレーザーは祇園寺の脚を直撃した。大声を上げて祇園寺が倒れ込み、のた打ち回る。

「葛城君!! 殺してはならんっ!!」

 持明院が大声で怒鳴る。

「はいっ!!!」

 ミサトは即座に左腕を上げた。

”A.T.FIELD:0”
”PSYCHO BARRIER:0”

「よしっ!!」

 レーザーガンを麻酔銃に持ち替え、祇園寺の胸元に連射する。

バスッ! バスッ!

「うっ!! ううっ………」

 大量のクロロホルムを吸い込み、祇園寺は気絶してしまった。ミサトはアダムとリリスを一瞥し、動きに変化がない事を確認すると、持明院に、

「持明院さん! 大丈夫だと思いますが、アダムとリリスを見張っておいて下さい!」

「わかった!!」

 ミサトは頷くと、リツコとゲンドウが隠れていると思しき岩陰に向かって、

「さて、次はお二人さんね!! おとなしく出てらっしゃい!! もう逃げられないわよ!」

 しかし無論二人が出て来る筈もない。ミサトは銃を構えたままやや大きく外側に回り、岩陰を覗き込んだ。

「!!」
「!!」

 リツコとゲンドウは確かにそこにいた。二人とも怯えた表情で固まっているだけである。

「二人とも、しばらくね。…こんな形で再会したくなかったわ……」

バスッ! バスッ!

「!……………」
「!……………」

 クロロホルムを吸い込んだ二人はそのまま床に倒れ込む。

「持明院さん! こんどはこちらの見張りをお願いします!」

 ミサトはそう言い放つと、機械的に腰を動かしているアダムとリリスの所へ行き、無表情のまま麻酔銃を撃ち込んだ。

バスッ! バスッ!

「!……………」
「!……………」

 アダムとリリスもその動きを止め、床に伸びてしまった。

 +  +  +  +  +

「あっ!!?」
『ああっ!?』

 サトシと大作は同時に叫んだ。中々追い詰められなかった赤のラミエルが、突然その動きを大きく鈍らせたではないか。

「草野!! 今だ!!」

『おうっ!!』

 アカシャとヴァーユは瞬間移動で飛び込む。

バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!
バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!

ブシュウウウウウウウウウッ!!!

『ガリガリガリガリッ!!!』

「やったぞっ!!」
『やったあっ!!』

 +  +  +  +  +

「おおっ!!!」

「やりおったっ!!」

 五大と中之島も思わず叫んでいた。

 +  +  +  +  +

「草野!! 次行くぞおっ!!」

『おうっ!!』

 +  +  +  +  +

(行けるわっ!!)

 目の前にいる黄色のラミエルの動きが突然鈍った事を見て取ったリョウコは、

「アキコちゃんっ!! 目標は黄色! 行くわよっ!!」

『えっ!? りょ、了解っ!!』

「突入!!!」
『行けええっ!!』

 超高速で方向を変え、ヴァルナとアグニが突入する。

バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!
バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!

ブシュウウウウウウウウウッ!!!

『ガリガリガリガリッ!!!』

「やったわっ!!」

『やったよっ!! リョウコちゃんっ!!』

 +  +  +  +  +

「サイコバルカンエネルギー全開!!! 最大戦速で真上から垂直に突入!!」

 ゆかりのプリティヴィが青いラミエルめがけて超高速で突入して来た。

バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!

ブシュウウウウウウウウウッ!!!

『ガリガリガリガリッ!!!』

「使徒1体消滅!!」

 +  +  +  +  +

「あっ! アスカ!」

 シンジは思わず叫んだ。明らかに灰色のサキエルの動きが鈍ったのだ。

「うんっ! レイ!! 行くわよっ!!」

 アスカはそう叫び、参号機を灰色のサキエルに突入させる。

 +  +  +  +  +

「行けええっ!!」

 一呼吸遅れて零号機が続く。

 +  +  +  +  +

バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!

バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!

ブシュウウウウウウウウウッ!!!

『ガリガリガリガリッ!!!』

「やったわっ!! たおしたわっ!!」
「やったぞおおっ!!」

 参号機のコックピットにアスカとシンジの歓声が響き渡った。

 +  +  +  +  +

「渚君! やったわっ!!」

「うんっ! やったねっ!!」

 零号機のコックピットにもレイとカヲルの叫び声が響く。

 +  +  +  +  +

「今やああっ!! ケンスケ!! つっこめえっ!!」

『おうっ!!』

 動きの鈍った2体の灰色のイスラフェルめがけ、弐号機と初号機が同時に飛び込んで行った。

バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!
バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!

ブシュウウウウウウウウウッ!!!
ブシュウウウウウウウウウッ!!!

『ガリガリガリガリッ!!!』
『ガリガリガリガリッ!!!』

「委員長!! やったでええっ!!」

「鈴原!!!」

 +  +  +  +  +

「相田さんっ!! やりましたよっ!!」

「八雲ちゃんっ!!」

 +  +  +  +  +

「これで最後だあああっ!!!」
『行けえええええええっ!!!』

 サトシと大作は叫びながら白いラミエルに突入して行った。

バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!
バスウウウウウウウウウウウウッ!!!!

ブシュウウウウウウウウウッ!!!

『ガリガリガリガリッ!!!』

 +  +  +  +  +

「やったぞおおおおっ!!! 使徒を全部倒したぞおっ!!」

「やりおった!! あいつら、やりおったわいっ!!」

 五大と中之島も狂喜乱舞している。

「伊吹君! 念のために再分析しろ! 使徒は間違いなく全滅したかっ!?」

 声をやや上ずらせながら五大がマヤに向かって叫ぶ。

「はいっ!! 分析しますっ!! …………マギとオモイカネⅡの分析では、間違いなく使徒は全滅しましたっ!!」

「「「「うわああああああああああっ!!!!」」」」

パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチッ!!!!

 歓声とも怒号ともつかない叫びと共に、拍手が一斉に湧き起こった。

「本部長! とにかく何とか使徒は倒した! 後は量産型と、あの『黒い球体』ぢゃな!!」

 中之島は興奮冷め遣らぬ表情だった。五大も顔を紅潮させ、

「その通りです! とにかく引き続き分析と検討を続けましょう!!」

 その時だった。マヤが振り向きながら、

「ターミナルドグマの葛城部長から通信です! 音声出します!!」

『こちら葛城です!!』

「五大だ! どうなった!?」

『ターミナルドグマで、碇ゲンドウ以下5名の身柄を確保しました!!』

「おお、そうか!! やったな!!」

『全員本部の拘置室に連行します! 五人ともクロロホルムで眠らせていますので、応援をお願いします!!』

「わかった! すぐに警備班をそちらに送る! それまでは充分注意するんだ!!」

『了解しました!!』

「青葉君! すぐに警備班に指示してくれ!!」

「了解!!」

『本部長! そっちの状況はどうなっていますか!?』

「使徒は全て倒したぞ!」

『えっ! そうですか!! よかった!!』

「引き続き量産型と『黒い球体』への対策の検討に入る予定だ!」

『五人を拘置室に連行したら、私もすぐにそちらに戻ります!!』

「うむ、わかった! 頼んだぞ!! …伊吹君! エヴァとオクタヘドロン全機に回線を繋いでくれ!!」

「了解! ……接続完了です!」

「エヴァンゲリオン及びオクタヘドロン全機!! 引き続き量産型と『黒い球体』への対策に入る! 全員戦闘態勢を維持したままで待機だ!!」

 続く



この物語はフィクションであり、登場する人物、団体は全て架空の物です。

BGM:'祈り(Ver.4b) ' composed by VIA MEDIA

二つの光 第二十二話・巡り合わせ
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